大型アップデートの歴史

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Astoltia Side (DQ10)アストルティア雑記
 
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Ver.1期間の大型アップデート

ドラクエ10は、2012年8月2日にサービスを開始しました。この日から、次期メジャーバージョンであるVer.2.0がリリースされるまでの間を「Ver.1期間」と呼びます。

Ver.1のストーリーを進めていた頃w

Ver.1のストーリーを進めていた頃w

Ver.1期間の大型アップデートで、Ver.2以降と大きく異なるのは、メインストーリーの追加は行われていないという点です。Ver.1.0の時点で、冥王を倒すまでの一連のメインストーリーについては、その全てが実装されていました。

アップデート間隔 Ver.1時代

アップデート間隔 Ver.1時代

それでは、それぞれの大型アップデートで一体何が追加されたのでしょうか。

現在、ドラクエ10で「当たり前」のように提供されているコンテンツ、膨大な量のクエスト、それらの多くが、Ver.1.0の時点でまだ存在していなかったのです。住宅村はVer.1.1まで存在せず、魔法の迷宮でさえもVer.1.2まではありませんでした。

やることがなかったのでは?」と、今日の視点で考えれば、そう思われる方も多いかもしれません。確かに一部のやりこみプレイヤーは、わりと早い段階でそう感じていたかもしれませんが、一般プレイヤーにとっては、案外そうでもなかったのではないかと思われます。

というのは、当時のレベル上限はLv50です。おまけに今のように、職業クエストをやれば全スキル100になるなんてこともありませんから、いわゆるパッシブすら満足に取れない状況のLv50です。当然ながらサポート仲間も全く同じ条件です。

そして職業そのものも、基本6職(戦士、僧侶、魔法使い、武闘家、盗賊、旅芸人)しかありません。ドルボードすらVer.1.4での実装を待たねばならず、バシっ娘なんてVer.1時代には存在していませんから、移動にも相当な時間がかかります。

今と比べるなら、相当な縛りプレイ状態だったのがご理解頂けるかと思いますw

たとえば、カミハルムイのメインストーリーにおけるボス・怪蟲アラグネなど、もはやエンドコンテンツ並みの強さだったと考えられます。わたしが(というより当時のメインキャラが)冒険を開始したのは、Windows版(先行体験版)のリリース時、つまりVer.1.5前期で、製品版がリリースされた当日にVer.1.5中期となったのですが、その段階でさえ、各メインストーリーのボスにはそれなりに苦戦した記憶があります。

ドラクエ10が発売された当時、それまでのドラクエシリーズを楽しくプレイし続けていた人たちにとって、オンラインゲームというもの自体が未知の存在でした。

なんで6職しかないんだ!
カジノやコロシアムが実装されていないような状態で発売するな!
メンテナンスって何だ!プレイできないのに料金がかかるなんて納得できない!

このような声が提案広場などには溢れていたようです。

オンラインゲームは、メンテナンスがつきものであったり、後からコンテンツが追加されていくということを、あまり理解できていないプレイヤーも、当時は案外多かったのです。

そんな中、最初の大型アップデートVer.1.1がリリースされます。
サービス開始からわずか68日、驚くべき早さでした。

Ver.1期間の大型アップデート間隔は概ね短めです。メインストーリーの追加がないということもあるでしょうが、何より「大型アップデートでどんどん世界や物語が広がっていく」ということを、積極的にアピールしていく必要もあったのでしょう。

それだけでなく、当時はバグや不具合の解消も急務でしたから、細かなバグ修正のアップデートも頻繁に行われていました。その度にメンテナンスが行われて、ゲームをプレイできなくなりますから、上で書いたような苦情が多く寄せられたりもしていたようです。プレイ中にメンテナンスの告知を行うのは、画面の右上に表示されるドラキーマさんなので、プレイヤーの間では「ドラキーマはマタメンテをとなえた!」なんて言われたりもしていたそうですねw

つい先日、「深淵の咎人たち」という新エンドコンテンツが実装されたのですが、そのためのメンテナンスが予定通りに終了せず、数時間延長になりました。そのときのTwitterの反応を見ていると、めちゃくちゃ怒っている人と、まあ残念だけどしょうがないねみたいな反応の人が、くっきりと二極化していたように思います。

どちらも同じように新コンテンツを楽しみにされていた人なのでしょうが、これだけの温度差がある背景には、前者は比較的最近の(マタメンテ時代を知らない)プレイヤー、後者はマタメンテ時代などをくぐりぬけてきたか、オンラインゲーム自体の経験が長い人なのでしょう。

中には「プロデューサー責任をとれ!」「詫びジェム!」などと息巻いている人も見かけましたが、メンテナンスの延長程度で、いちいちプロデューサーを更迭していれば、引き受ける人は誰もいなくなります。そして事あるごとに「詫び石」を要求するのも、スマホゲームの悪しき習慣ではないかと思っています。

そもそも、メンテナンスの延長など、運営さんだってやりたいはずがないのです。リリース直前に、このままリリースしてしまうと非常にまずいことが起きるような、そういう不具合が発見されたからこそ、やむなく延長しているのです。副次的にプレイヤーが不具合起因で不利益を受けたり、リリース後に何度もサービスを中断するようなことが起きないよう、その予防措置として、メンテナンスを延長したはずです。

こんなことが二度と起きないよう」などと運営さんにお説教している人も見かけましたが、多数のプレイヤーが集中的にアクセスするオンラインゲームである以上、想定外の事態は今後も必ず起きます。ドラクエ10は(Ver.1のマタメンテ時代を経たこともあって)メンテナンスの延長も緊急メンテナンスも非常に少なく、オンラインゲーム全般から見れば安定している方です。それを理解できない人は、おそらくオンラインゲーム自体に向いてませんw

えーっと、閑話休題しましょうw

Ver.1時代は、サービス開始前にも入念にテストは行われていたものの、やはり想像もつかなかった不具合などが多発してしまい、その修正などに追われて、スタッフの皆様も相当に苦労されたことでしょう。

現プロデューサーで、当時テクニカルディレクターだった青山公士さんも、駅のベンチで緊急メンテナンスを行ったりもしていたそうで、そういう大変な時期を乗り越えたからこそ、安定して遊べる今があるのだと思っています。そんな中、数ある不具合修正と並行して、わずか10週程度おきで、新機能、新コンテンツを立て続けてリリースされていたわけですね。

主なアップデート内容を以下に記載いたします。細かい部分は省略していますが、その「細かい部分」にも、わりと重要な内容も含まれていますので、全貌を知りたい方は「冒険者の広場」で当時のアップデート情報などをご覧くださいw

  • Ver.1.1
    Lv55解放、パラディン/レンジャー、住宅村、クエスト追加など
  • Ver.1.2
    Lv60解放、魔法戦士/スーパースター、魔法の迷宮、クエスト追加など
  • Ver.1.3
    Lv65解放、バトルマスター/賢者、日替わり討伐、クエスト追加など
  • Ver.1.4
    Lv70解放、ドルボード、チーム機能強化、クエスト、神話篇追加など
  • Ver.1.5前期~後期
    Lv75解放、クエスト、神話篇追加、コロシアムプレオープンなど

Ver.1時代をもって、初代ディレクターの藤澤仁さんは退任され、ドラクエシリーズ全般から離れることになります。そして後任ディレクターとして就任したのが、それまでチーフプランナーを担当されていた齋藤力さん、通称「りっきー」です。

   
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この記事へのコメント

コメント

  1. アバター画像 ブレノス より:

    メチャ長文だったけど安西Dになってからverアップも安定してるのがよく分かりました
    私も後発(ver4から)なのでver3まで一気にやった感想は先行組が言うような悪いものじゃ無いと思ってます
    アプデの間隔は開発陣の負担考えたら4ヶ月〜5ヶ月置きでいいのかなって感じますね

    • アバター画像 ルナクル より:

      ブレノスさん、コメントありがとうございます♪
      改めて読み返しましたが、すさまじい長文ですねw
      アップデート間隔とそのボリュームは、運営さんが理想としてやりたいことと、現実として可能なこととのせめぎ合いなんですよね。じっくり作る方が良いものができるとはいえ、間隔が空きすぎると、プレイヤーは前回の内容を忘れてしまいます。6.1→6.2の16週弱というのが落としどころかもしれませんね。

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