ドラクエ10は昨年8月2日で、サービス開始10周年を迎えました。
このブログでも、10周年当日から3記事、書かせていただきました。(今回の記事も「アストルティア10周年」のカテゴリーに入れましたので、合計で4記事になっています)
公式でも、Ver.6.2~6.3期間(2022年7月6日~2023年2月1日メンテナンス開始まで)は「10周年記念期間」として、それを記念した各種イベントが数多く行われていました。その中で最後まで続いていた「10周年記念ふくびき」も、いよいよ今月末をもって終了し(10周年記念ふくびき券の配布はすでに終了済み)、半年以上にわたって続いていた10周年のお祭りも一区切りとなります。
「10周年記念ふくびき」は、数ある「10周年記念期間」イベントの中でも「目玉」と呼べるもの、のはずでした。今回は、この「10周年記念ふくびき」について、わたしの思うところを書いてみます。
念のために書いておきますが、「わたしの思うところ」ですので、これを読まれた方すべてが同じような感想を持たれるとは限りません。どちらかというと否定的なことを書きますので、「10周年記念ふくびき」の内容に満足しておられる方は、首を傾げたくなる部分もあるかもしれませんが、あくまでわたし個人の意見ということで、その点は、あらかじめご理解を頂ければと思います。
10周年記念ふくびきの景品
10周年記念ふくびきの景品は、このようになっています。
1等はしぐさ書2種、スタンプ2種、ドルボードプリズム(馬車)、家キット2種、または「記念品のかけら」350個から選ぶことができます。
2等は写真機用フレーム2種、ついてクン6種(ただし5種は色違い)、冥王装備5種、勇者姫装備3種、Ver.1~6の絵6種(家具)、壁かけ10周年記念の絵(家具)、または「記念品のかけら」100個から選ぶことができます。
3等はボスモンスターの像24種(庭具)、または「記念品のかけら」70個から選ぶことができます。
4等はレアカラーフラワー(新色10種+スペシャルふくびき3等と同じもの18種)、または「記念品のかけら」10個から選ぶことができます。
1等は、繰り返し引いていれば、どのキャラも複数回当たりましたが、特等については、あまりにも当せん確率が低いようで、少なくともわたしの周囲で「当たった!」という声は皆無でしたw
「記念品のかけら」は等価交換で、1等景品は350個、2等景品は100個、3等景品は70個で交換できます。4等の「レアカラーフラワー」のみ「記念品のかけら」を集めても交換できませんが、仮に1等が当たらなくても、2~4等で「記念品のかけら」を350個集めれば、1等景品と交換できるようになっています。
これらの景品は、4等の「レアカラーフラワー」を除き、取引や店売りができないアイテムばかりです。「レアカラーフラワー」は「記念品のかけら」で交換できないため、もし「10周年記念ふくびき」による「金策」をするのであれば「4等を当てる」以外に方法はありません。
大量に余る「記念品のかけら」
この「10周年記念ふくびき」が発表されてから、全アイテムをコンプリートするには、大量の「10周年記念ふくびき券」を集めなければならない!……と、当初は思われていました。
ところが、いざフタを開けてみると、サブキャラなど極端にログインが少ない場合を除き、ふつうに週に2~3回程度ログインして、日替わり討伐、魔法の迷宮、試練の門、源世庫パニガルム……といった日課・週課コンテンツを遊んでいるキャラであれば、すべてのアイテムを交換しても、まだ大量の「記念品のかけら」が余るという結果になりました。
すべてのプレイヤーに当てはまる話ではないと思いますが、わたしを含めて、こういう「期間限定でしかもらえないアイテム」が発表されると、それを実際に欲しいかどうかに関わらず「全種類集めなければ」という気持ちに駆られる方は、決して少なくはないでしょう。
それで、日課や週課をこなして「10周年記念ふくびき券」を集めることになります。ふだんはあまりやってなかったプレイヤーさんの中にも「10周年記念ふくびき券」のために、ちょっと真面目にやっていた方もおられるのではないでしょうか。
わたしたち一家(複垢の全キャラのことですw)は、さほど日課や週課をやった回数は増えていません。どちらかというとサボリ気味でした。それでも、メインのキャラは「記念品のかけら」が1000以上も余る結果となりました。モーモンバザーで「お花屋」をやっていますので(現在は一時休止中)、4等は全キャラが「レアカラーフラワー」を選んだにもかかわらず、それでも「記念品のかけら」は大量に余ったのです。
つまり、わたしたち以上に日課や週課をきちんとやっていた方は、「10周年記念ふくびき券」や「記念品のかけら」が、下手をすると数千、数万という規模で余る事態を招いたのではないでしょうか。
どうしてそうなるかといえば、複数交換できない、複数交換しても意味がない景品ばかりだからです。
当初は装備品(冥王装備、勇者姫装備)も複数交換できていましたが、これは「取り寄せ商」から再入手できるため、昨年10月のメンテナンスで1回しか交換できないように変えられました。そもそも容易に再入手できる以上、複数入手しても意味がありませんでしたが…
唯一、複数交換できることで、それなりの意味をもつとすれば、レプリカにできない庭具の「像」や家具の「絵」を大量に集めたいプレイヤーさんくらいでしょう。もちろん、そういうプレイヤーさんが全くいないわけではありません。あかり姉のフレンドさんにも、大魔王マデサゴーラやプクラスの像を大量に飾るのが大好きな方は実際にいます。まあ、ヒメコさんですけれどもww
やったー!トップ10掲示板2位だあああああああ!!! pic.twitter.com/yCKN6GQ8p4
— ヒメコ☆かわいい委員会 (@himeko_to_goma) March 18, 2023
ただ、この写真くらいの数を飾るとすれば、「10周年記念ふくびき」景品の像は種類が多すぎるので、どれか特に大好きなボスモンスターに絞らなければ難しいでしょう。要するに、多くの種類の像を大量に飾りたい人=ボスモンスター像のコレクター向けにも、そういうことには興味の薄い人向けにも、どちらにとっても、この「10周年記念ふくびき」は、非常に中途半端な仕組みだと言わざるを得ません。
マイタウンを前提とした?巨大な「像」
そして、その「像」なのですが、率直に言って個人的には、ボスモンスターの像を飾ることへの興味自体は薄いです。それ以前にハウジングできない勢ですのでw
ただ、そのことを差し引いて考えても、今回の景品の「像」は、あまりにも「マイタウン所有者」のことしか考えていないと言わざるを得ません。あまりに巨大すぎるのです。
飾ってみて唖然としました。Sサイズの土地に住んでいる人は、今もたくさんいます。うちもサブキャラはSサイズが多いです。Mサイズの土地ですら、あまりにも像の専有面積が大きすぎます。マイタウンを持っていない人は、一体どこにこれを飾ればいいのでしょうか?
しかも、像は24種類もあるのです。レプリカにもできません。モンスター像を飾りたくない人や、マイタウンを持っていない人は、これらの像を全24種類集めたとしても、家具&庭具おきばの24枠をそのまま占有するのがオチです。はたして運営さんはその事態を想定できていたのでしょうか?
わたしが思うのは、せめて「さわるとサイズ変更機能」をつけてくれればよかったのに、ということです。以前開催されたフィッシングコンテストの景品は、さわるとサイズを変えられる「さかな」の像でした。それと同じようにしてくれれば、Sサイズの土地に住んでいても、すべて飾ることもできたはずです。
「10周年」を祝うのに使い回しばかり?
今回の「10周年記念ふくびき」の中で、個人的にとても残念に感じてしまったのは、あらゆる面で使い回し感を強く受けたことです。
まずは1等景品になっているしぐさ「天灯10周年」「天灯赤」の2種類ですが、10周年のお祝いだというのに、なんでこんなに地味なんでしょうか。そもそも基本ポーズが初期しぐさ「お願い」の使い回しで、灯籠の色を変えただけ、それが仮にも1等景品とは……
家キットの「アスフェルド学園の菜園」「妖精図書館の家」も、もともと存在する施設デザインの焼き直しですし、1等景品の開発で一番力を入れたのは、きっと馬車プリズムでしょうw
ドラクエ10のしぐさって、新しく入手すると写真を撮りたくなったり、なんだかワクワクするものなんです。最近は特技や必殺技の流用も多いのですが、せめて「10周年記念」を冠する景品として出すなら、新規モーションで作ってほしかったなと、率直にそう感じました。
2等景品では、装備はまあいいと思います。冥王装備や勇者姫装備を、わたしが実際に着るかどうかは別として、こういうコスプレ装備というのはあってもいいでしょう。どちらのキャラもドラクエ10の歴史で欠かせない人物でもありますし。写真機用フレームもいいと思います。パッケージイラストを家具化しただけというのは、個人的には微妙感がなくもないですが、これもまあ記念品なので…
わけがわからないのは、なんでシュジャクの色違いを5バージョンも作る必要があったのかとww
ついてクンは、マイコーデみたいに枠を消費するわけでもないので、何種類あってもいいのですが、これほどまでに色違いでごまかすのは、単に景品数を水増ししただけのように思えてしまいました。そもそもシュジャクって、別に10周年を象徴するキャラでも何でもないのでは?w
3等景品のボスモンスターの像ですが、これもですね、作るのが楽なんだろうなと…w
だってバトルで登場するモンスターのモデルを、そのまま流用しただけですからね。ぬいぐるみのように、デフォルメしたデザインを起こすわけでもなく、全くの「そのまんま」ですよ。もちろん、そのボスに愛着があって、お庭に飾りたいと考える人もいるでしょうけど、さすがに24種類は出しすぎでしょう。
「次」は、もっと「ワクワク」できる景品を!
ここまで書いてきた内容を読んで、あまり素直とはいえない、うがった見方だと思う方もいるかもしれません。わたし自身、ドラクエ10を10年近くもプレイしていれば、「あの頃」のように毎日ドキドキするような、ピュアな心を失ってしまったんだろうなと思わなくもありません。本当にピュアだったかはともかく←
だけど、「10周年記念ふくびき」の景品が発表されてから、「うわあああ!!これほしい!!!」と思えたものが、全くなかったことも事実です。馬車はまあ…ネタとしてくらいで…w
平日の夕方に、キッズタイマー垢のキャラの「10周年記念ふくびき」を、ここ数日ずっと回しています。意外と結構な数の人が毎日いるんですよね。どう見てもサブキャラっぽい姿が多いので、わたしと同じように、キッズタイマーのキャラ分を急いで消化しているようにも見えます。
おそらく「1等を当てたい」という気持ちで引いているのではなく、「10周年記念ふくびき券が残っているので、面倒に思いながら消化している」に近いのではないでしょうか。少なくともわたしはそうです。
この光景を見て、運営さんが「最終日まで10周年記念ふくびきを引く人が多く、大盛況だった!」と判断されるとすれば、ちょっと待ってほしいのです。むしろ、どうして「こんなにギリギリまで引いていなかったのか」という点を、もう少し考えていただきたいと。
新しいボスコインにせよ、新しいしぐさ、ドルボードプリズムにせよ、「欲しい」と思える景品が出れば、多くの人が「早く当てたい」と、ふくびきに殺到しますよね。もちろん高値で売りたいという気持ちもあるでしょうが、それを含めて「早く欲しい」から引くわけです。
つまり「10周年記念ふくびき」は、「別に欲しくはないけど、期間限定だし、もらっておくか」程度に考えている人も、決して少なくはないような気がするのです。
今後の節目、15周年、20周年を迎えることができたとして、今回と同じような「●●周年記念ふくびき」というイベントをするのであれば、今度はもっとワクワクするような、多くのプレイヤーが「ほしい!」と思って、ふくびきに殺到するような、そんな景品を出してくれることに期待したいものです。
最後に多くの人が共感できそうなことも書いておきます。
複数から選択する景品を選んだ後は「けってい」に、カーソルを自動的に移動させてください!w
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