報道などでもご承知の通り、2023年3月28日9:00をもって、Wii Uと3DSの「ニンテンドーeショップ」が終了し、ソフトや追加コンテンツ購入ができなくなりました。利用券を「ニンテンドーeショップ」で購入していた方も、今後は「アストルティア入国管理局」で購入する必要があります。
わたし(ルナクル)は、もともと新アカウントを作った際に「適当なサブキャラ」としてw、Wii Uで誕生しましたし、いろはちゃんも、3DS版が発売された際に誕生したキャラです。このように両機種でドラクエ10をプレイしていたことがあるので、ついにこの日が来たか…という感慨はあります。
ただし、現時点では「ニンテンドーeショップ」が終了しただけで、両機種での「ドラクエ10のサービス」が終了したわけではありません。とはいえ「ソフトや追加コンテンツ購入ができない」状況が、ドラクエ10に全く影響を与えない「はずがない」ので、今回はそのあたりのことを書いてみたいと思います。
両機種の「新規プレイヤー」は生まれない
Wii U版と3DS版のドラクエ10自体を購入できなくなったので、両機種を利用する「新規プレイヤー」が誕生することはありません。(Wii U の「パッケージ版」を入手した場合は別ですがw)
もっとも「ニンテンドーeショップ」終了の有無にかかわらず、すでに両機種の「新規プレイヤー」は、ほとんどいなかったと思われます。この点ではそれほど大きな影響はないでしょう。
Wii U版で「追加パッケージ」を購入できない
Wii Uでプレイしていて、たとえば「Ver.4」までしか入れていなかった人が、「Ver.5」「Ver.6」を入れて続きを遊びたいなと、2023年3月28日以降に思ったとしても、両バージョンはダウンロード版のみ発売していたため、今後は別機種版に移行する以外に、魔界や天星郷へ行く手段はありません。
ドラクエ10の追加パッケージについて、運営さんの公式見解は、今のところ下記内容のみです。
Wii Uでのドラクエ10のサービスが終了するわけではないので、Ver.6.5への大型アップデートは引き続き提供されますが、「追加パッケージ購入を伴わないアップデート」と明言されています。
これが何を意味するか……
Wii U版のプレイヤーは、Ver.7が発売されても遊べない可能性があるということです。
こうなると「Ver.6.5後期の終了(Ver.7の発売)をもってWii U版でのサービスを終了」となるのが「自然」という見方もできるのですが、その一方で、Ver.6.4の現在においても「サービス終了とは明言していない」ことから、Wii U版のプレイヤー数が現在でも一定数以上いるなどの理由で、何らかの形での継続を模索しているように、見えなくもありません。
ちなみに、Wii版のサービス終了が正式発表されたのは、2017年2月21日で、その年の11月15日をもって終了となりました。仮に Wii U版のサービス終了を考えているのであれば、「ニンテンドーeショップ」が終了したこのタイミングで、何もアナウンスがないことが不自然にも思えます。
また、Wii版は、2017年当時すでに「技術的な限界に近い」状態で運営していたという事情もあります。Wii U版は、もちろんPS4やSwitchなどの後続ハードと比べれば性能は落ちるにせよ、ゲームの継続が技術的に困難という状況にまでは至っていないと考えられます。
ということで、今後の「可能性」を探ってみます。
あくまでわたしが考える「可能性」であって、運営側が「Wii U版のサービス終了」を「する」とも「しない」とも発表していない、2023年3月28日時点での推測である点にご注意ください。
この記事を発表した直後に「何らかの発表」が行われ、この記事が無意味と化すリスクもありますが、それでもブロガーは記事を書くのです!←
可能性1:Ver.6までの範囲内でサービスを継続
Wii U版のみ Ver.7の発売を行わず、サービス自体は当面継続するものの、新バージョンを遊びたい方は別機種へ移行してね、とするものです。
これは、Wii U版サービス終了を遠くない将来に予定してはいるものの、即座にサービス終了するのではなく、Ver.7より前の内容を引き続き遊べるように提供しながら、Switchなどへの移行を促していくといった「経過措置」として、全くあり得ない話ではないと考えています。
可能性2:Ver.7を「インストール不要」にする
追加パッケージを購入すると、スクエニアカウントに「レジストレーションコード」などを登録しますよね。これは、そのアカウントに「追加パッケージを遊ぶ権利」を追加しているわけです。意外と知られていないのですが、ドラクエ10では「追加パッケージを遊ぶ権利」が全機種共通(クラウドは除く)になっています。
ところが、追加パッケージのインストール作業を行わないと「追加パッケージがインストールされていません」といったメッセージが表示されます。これは「その機種で追加パッケージを遊ぶための手続き(インストール)をしていない」ということであり、実はゲームデータそのものが入っていないわけではありません。
……ちょっと説明がわかりづらいですねw
要するに、ドラクエ10で追加パッケージを「インストール」するというのは、ゲームデータを入れているのではなく、たとえるなら、追加パッケージをその機種で遊ぶための「カギを開けているだけ」です。ゲームデータ自体は、大型アップデートのタイミングでダウンロードされ、自動的にインストールされています。
ドラクエ10にログインする際は、二重にチェックが行われています。まずその機種で「カギが開いているか」、これはアカウントと関係なく「その機種」の状況だけを見ています。だから複垢でも、同じ機種内でアカウントごとにインストール作業を繰り返す必要はないのです。
その上で「そのアカウントに追加パッケージのレジストレーションコードなどが登録されているか」を見ます。両方のチェックが通ると、追加パッケージの内容を遊ぶことができる、という仕組みです。
たまに、レジストレーションコードを登録してあるのに「追加パッケージがインストールされていない」というエラーが出た、というツイートを見かけることがあります。これは、その機種内(SDカード内)でデータ破損等が起きて「カギが閉まった状態」に戻ってしまったと考えられますので、その多くは「再インストール」で解決します。
ドラクエ10はマルチプラットフォームなので、様々な機種で遊んでいる人がいます。複数の機種にまたがって遊んでいる人も、さらに複垢で遊んでいる人も、わたしを含めて大勢いる状況です。
そうなると、その機種にインストールされているか(カギが開いているか)をチェックする意味合いは、薄くなっていきます。そのアカウントに追加パッケージを遊ぶ権限がついてさえいれば、機種に関わりなく遊べるようにしてしまえば、Wii Uで「追加コンテンツを購入できない」問題は解決します。
つまり「ニンテンドーeショップ」を経由することなく、スクエニ直販などで「Ver.7のレジストレーションコードのみ」を販売すればいいのです。
個人的な見解をいえば、それでいいんじゃないですか?と思っています。
うちは4垢なので、追加パッケージ分まで遊ぶなら、追加パッケージを4つ買うことになります。それ自体は何の問題もないのですが、仮に Windows、Switch、Wii U、PS4の4機種で遊んでいるとすれば、それぞれの機種で追加パッケージをひとつずつ買って、カギを開けなければ(インストール作業しなければ)なりません。買うものは同じ4つでも、機種ごとに作業が必要です。
それが全機種共通の「レジストレーションコードを4つ買って登録するだけ」で済めば、楽にはなります。Wii Uで追加パッケージを販売できなくなったのをひとつの機会と考えて、この際、全機種でそうしてくれないかなと思っていたりもします。
3DS版はどうなるの?
あくまでわたしの見立てですが、3DS版に関しては、まだ当面の間、サービスを継続する意向だと思われます。わたしがそう考える根拠は次の2点です。
- 「クラウド」というメリット
追加パッケージの購入やインストールが必要なく、実際にゲームが動いているのはクラウドサーバー上なので、ハード面の制約をほとんど受けないため、3DSがインターネットに接続できる間は、サービスの継続が技術的には可能です。 - 利用券を購入できない問題を解決済み
昨年10月に「アストルティア入国管理局」で利用券を購入できるよう、システムを改修しています。利用者が極端に少ないなどで早期終了を考えているのであれば、わざわざそのようなシステム改修をせず、利用券を購入できなくなった段階で終了するのではないでしょうか。
Wii U版や3DS版は「いつまで」継続できる?
スクエニ側の事情(開発、運営コスト、技術的難題、プレイヤー数の減少など)を別とすれば、いつまで Wii U や 3DS でドラクエ10のサービスを提供できるのでしょうか。
Wii U や 3DSはインターネットに接続できるので、ドラクエ10を運営しているスクエニのサーバーにも接続できているわけですが、実は直接つながっているわけではなく、任天堂のネットワークを経由しています。これは推測ですが、スクエニは任天堂に何らかの「ネットワーク利用料」を、利用券の売上の中から支払っていて、それによってドラクエ10のサービスを提供していると思われます。この仕組みはPS4も同様でしょう。
この「任天堂のネットワーク」へ接続するサービスの提供を、任天堂側が終了してしまった場合は、ドラクエ10のサービス提供も物理的に不可能となります。
Wii U や 3DSは、ソフトの販売サービスを終了してしまったため、今後エンドユーザーからの収益を生み出すことはありませんが、ネットワークのインフラは、おそらく Switchとも共用していると考えられますので、現時点では、しばらく提供は継続されると見ていいでしょう。
とはいえ、Wii U も 3DSも古いハードなので、何らかのセキュリティホールが今後発見される可能性はあります。すでに新規ソフト販売も終了したハードで、そのセキュリティホールへの対処にコストをかけるとは考えにくいため、そういう事態が起きれば、早期のサービス終了を余儀なくされることは起こり得ます。
まとめ:おそらく当面サービス継続、だけど準備は必要!
まだ断定はできませんが、と前置きしたうえで、おそらくVer.7以降も Wii U や 3DSでドラクエ10をプレイできるのではないかというのが、わたしの予想です。
ただし、Wii U版ではVer.7以降の内容を遊べないなど、何かしらの制限が入る可能性はあります。
3DS版は、クラウドという特性もあり、Wii Uよりも継続される可能性は高いです。
その上で書いておきますが、現在 Wii U または 3DS でのみ、ドラクエ10を遊んでいるプレイヤーの方は、いつサービス終了しても困らないように、今からでも準備しておくことをお勧めします。
今後、もしサービス終了となった場合は、Wii版の終了時と同様に、Switch版への無料あるいは優待移行が行われる可能性がありますが、それでもSwitch本体をもらえるわけではないので、今後もドラクエ10で遊び続けたいとお考えであれば、購入を検討されると良いでしょう。
最近ではPS5も手に入りやすくなっています。Wii U→PS5の場合、おそらく優待移行のような特典は用意されませんが、最新のゲーム機で他のゲームも遊びたい方には、PS5という選択肢もあります。ただし、PS4/5版は、5キャラコースのみとなり、利用券も月額1,500円になる点は要注意です。
SwitchやPS4/5の場合、サービスの長期継続可否が、ゲーム機メーカーの意向に左右されることもあります。それにとらわれず長く続けたいのであれば、Windows版という選択肢もあります。
わたしは緊急時のサブ機としてSwitch版を入れてありますが、現状はほぼWindows版でのみプレイしています。2016年に購入した、当時のエントリーモデル型ゲーミングPC(11万円程度)ではありますが、2023年3月現在、ドラクエ10のプレイには支障ありません。ただ、Windows11へのアップグレードには対応していないため、Windows10のサポートが終わる2025年10月までには、どうにかしなければなりませんが…w
そうはいっても、現時点で7年使えているので、このブログを書いたり、動画を編集したりといった、ゲーム以外の用途も含めて、なかなかお買い得ではあったと思っています。ゲームの生配信なども含めて、ドラクエ10以外のこともしてみたいと考えているなら、ゲーミングPCはお勧めです。
ドラクエ10はまだまだ続きます!(たぶんw)
Wii Uや3DSで遊んでいる方も、備えあれば憂いなし!
SwitchやPS5、PCなども検討してみてくださいね!
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