本日8月2日で、ドラクエ10、つまりアストルティアという世界が誕生してから13周年を迎えました。
サービス開始当時の赤ちゃんは中学生になり、中学生は20代なかばになっています。新入社員だった人も今では中堅やベテランと呼ばれる地位にいるでしょうし、当時そこそこいいトシだった人は、そこに一律13年プラスされているわけで、そりゃあ腰も痛くなるでしょう←
昨夜、わたしはインしていないものの、あかり姉はカウントダウン花火に参加してきました。サーバー22は「こんざつ」状態。おかげさまで新しいゲーミングPCは快適ですが、それでも全然表示しきれないほど多くの冒険者さんが来ていて、このゲームが13年経っても多くのプレイヤーに支持されていることをうれしく思いましたし、まだまだ長く遊び続けることができそうだという安心感もありました。
この日のカウントダウン花火の様子は、ぽって部!さんのアーカイブでご覧になれます。前半はチームイベントの配信で、1:34:25あたりから、岳都ガタラへ移動して展望台へ向かいます。
古くて新しいドラクエ10
2012年発売&サービス開始のドラクエ10は、当初のプラットフォームはWiiのみだったくらいですから、2025年の現在から見れば、間違いなく古いゲームに属します。最新のものすごいグラフィックのゲームで遊んでいる人たちにとっては物足りなく感じる部分もあるでしょうが、わたしのように、ゲーム自体の概念が21世紀初頭くらいで止まっている人にとっては、非常に遊びやすく、親しみやすいゲームです。
そんなことを書くと、オールドゲーマーにしか支持されていないのかと思われそうですがw、わりと若いプレイヤーさんも結構います。一口にゲーマーといっても、シビアな操作を求められる最新アクションゲームを楽しみたい人もいれば、のんびりお花に水をやって遊びたい人もいます。見た目よりもストーリー性を重視する人もいます。古いゲームとされるドラクエ10も、間違いなく刺さる層というものはあって、一度ハマってしまうと結構のめりこんでしまう要素も多いです。だからこそ人気が持続できているのでしょう。
古い古いと書きましたがw、13年の歴史の中ではコンテンツだけでなく、表示面のアップデートも何度か実施されています。たとえば最近のVer.7.4では、手足の表現が向上されました。

「冒険者の広場」より引用
これらグラフィック面のアップデートは過去にも実施されていて、キャラクターの表示にかかわる部分では、2017年9月6日のアップデートが最大のものです。Wiiの表示性能では実現できなかったものが、Wii版のサービス終了が決定したことで、ようやく可能になったのです。

「冒険者の広場」より引用
このときは、それまでぼやけた部分が逆に味のある効果をもたらしていたのが、キャラクターの顔がくっきりしてしまったことで損なわれる結果となり、少なからず反発もありました。やっぱり冒険者それぞれ、長年親しんできた自キャラには強い愛着がありますからね。ちなみにこのときも手指の表現は向上されていますが、Ver.7.4のアップデートで、さらに表現が繊細になりました。
今回は手足の表現のみのアップデートだったため、冒険者には概ね好意的に受け止められたと思います。ただ、表示の仕組みとして、単純に人物の素体に装備のグラフィックを重ねているわけではないようで、ウデ装備、足装備に依存する部分があるようです。そのため新しい装備以外では、手足のグラフィックが元のままという問題はありますが、そのあたりは今度改善されていくでしょう。
表示面のアップデートは、旧機種のサービス終了で実現可能となることが多く、Ver.6でWii U版がサービス終了したということも理由にはあるのでしょう。その後継は Nintendo Switch ですが、実は Switch版でも、すでに表示がカクカクするような状況が起きていることを確認しています。
考えてみれば、Switchも発売して8年が経過していますし、すでに後継の Nintendo Switch 2 も発売されていますから、Switch 2がもう少し手に入りやすくなれば、Switch版のサービスをすぐに終了することはないにせよ、Switch版のプレイ環境を「Switch 2 推奨」とするような可能性はあると思っています。
わたしは少し前、5月までは GTX960という、結構古いグラフィックボード(グラボ)を搭載したゲーミングPCでプレイしていましたが、Ver.6~7あたりからでしょうか。マイタウンへ複垢で入ったときや、バトル中など、ウィンドウの前面にいるキャラは普通に動かせるものの、それ以外のウィンドウのキャラクターは動きがカクカクしたり、コマンド選択時にラグが出る事象が多くなっていました。特に4垢ではかなり厳しくなっていて、この頃から複垢でインすることが減ったのはそういう理由もあります。
以前の記事でも書いたように、そのグラボが故障しまして、5月から2ヶ月ほどは、グラボのないゲーミングPCという状態でプレイしていました。この状態というのが、もう想像を絶するほどひどく、1垢でプレイしていても、特にVer.7で追加されたコンテンツでは、ストーリーなどのカットシーン(ムービー)ですら、カクカクスローモーションになる始末。昏冥庫やアスタルジアの異界の創造主など、とても遊べたものではないほどラグがひどい状況になっていました。
ドラクエ10にはちょっとした神話みたいなものがあり、それは「スペック低めのPCでも遊べる!」というものです。ただ、そのスペック低めというのは最低限の基準、公式サイトでの「必要環境」を満たしたものの話であり、それすら満たせていないグラボのないゲーミングPCでは、とても無理でしたw

「冒険者の広場」より引用
ただ、そのゲーミングPCを購入した2016年頃の時点では、4垢でもサクサク動いて超快適でした。それが2025年には、グラボが故障する前でも次第に重くなってきていて、複垢が厳しい状況になっていたわけです。それは、それだけ(2016年当時よりは)高いグラフィック性能を必要とするゲームにアップデートされていたから、ということでもあります。
2025年現在、必要環境を満たしてさえいれば、ゲーミングPCでなくても遊ぶことはできます。ただし、必要環境ギリギリだと、コンテンツによってはカクカクしますし、複垢で遊ぶのはかなり厳しいでしょう。
このように、古いゲームではありながら、あまり意識しないようなところで表現の向上が随時行われています。確かにVer.7のフィールドのグラフィックと、Ver.1時代に作られたフィールドのグラフィックを見比べてみると、一目瞭然といえるほどに美しくなっています。

今のゲーミングPCは快適です!
いずれ買い替えは必要だったし、壊れてよかったのかも?←
ゲーム内でライブビューイング!
ドラクエ10は古いゲームでありながら、ほかのゲームではあまり聞いたことがないような、非常に先進的な試みをしていることがあります。そもそもWiiという、内蔵ストレージすらないコンシューマー向けゲーム機でオンラインゲームを実現させるという発想そのものが、常軌を逸していたといえますw
Ver.1時代から、いわゆる「相撲」と呼ばれる「移動干渉」ですね。当時の常識では、オンラインゲームにおいて、リアルタイムでの当たり判定を必要とするこの機能は、まず無理だと言われていたそうですが、視覚的に非常にわかりやすい、ドラクエ10を象徴するような要素のひとつとして実装されました。
2013年にはdゲーム版、2014年にはニンテンドー3DS版が登場します。これらはクラウドゲームという、クライアント(スマホ、ゲーム機)の性能に依存せず、ドラクエ10のゲームをクラウドサーバー上で動作させるというもので、今ではそこそこ一般的になっているものの、当時はまだ実際に利用されたケースが非常に少ない先進的なサービスでした。これらのサービスはすでに終了していますが、これらの技術を継承する形で、2020年より開始されたのがブラウザ版で、最近もPCで少しプレイしてみましたけど、ほとんどラグを感じない非常に快適な状態になっていました。難を挙げるなら、ゲームパッドをきちんと設定できればとw
そして2021年末に突如として登場したのが「アストルティア放送局」です。これはニコニコ生放送で配信される「超DQXTV」を、ゲーム内にあるモニターで観ることができるという謎技術で、ベータテストを経て2022年7月から正式なサービスとしてリリースされました。
技術的には、おそらくニコニコ生放送を観るためのビューアーをゲーム内に組み込んだのでしょうが、最初にこれで超DQXTVを観たときは度肝を抜かれましたね。たとえて言うなら、
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれはドラクエ10をプレイしていると思ってたら、画面上にあるモニターにドラクエ10のプレイ画面が映った……
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(以下略)
こんな感じでしょうかww
さて、前置きが長くなりましたが、この技術を応用して、本記事掲載の翌日、8月3日19:00から実施されるのが、グランゼドーラ劇場の第1回公演として開催されるフィルムコンサートです。
これはまさにライブビューイングであり、今回はフィルムコンサートですが、オーケストラ公演や舞台公演の生配信も可能ということになります。実際にこれまでの超DQXTVも生配信でしたし、昨年は「冒険者たちのホテル」公演の有料生配信も行われていました。今後もこうした音楽公演、舞台公演などのコンテンツが、定期的に配信されるのだろうと思っています。
わたしはかつて、ミュージカル公演などを観るために、毎月のように劇場へ通っていたことがありますが、経済的、体力的に難しくなってきて、今はあまり劇場へ足を運ぶことができません。そして今ではドラクエ10の世界で生きることを第二の人生のように感じている部分もあり、リアルでできなくなった代わりに、ゲーム内の劇場で公演を鑑賞したり、その感想をフレンドさんたちと語り合ったりできるのは純粋にうれしいです。
ただ、今回のコンサートについては、ちょっとした不満もないわけではなく、次にそれを挙げておきます。
- ドラクエ10内のグランゼドーラ劇場でこけら落とし公演として上演されるのが「ドラクエ5のコンサート」である点。もちろんドラクエ5の曲は好きですが、どうせこれをやるなら、2013年9月14日にニコニコ生放送で有料配信された「東京都交響楽団 ドラゴンクエストの世界 交響組曲「ドラゴンクエストⅩ」目覚めし五つの種族」をやってほしかったです。すぎやま先生がギネスを受賞する瞬間であったり、まだゲーム内音源がオーケストラ化されていないVer.2の曲も聴ける貴重な公演なのに、観る機会がありません……
- フィルムコンサート、しかも初公開のコンテンツであり、技術的に不測の事態も起き得る第1回公演にしては、チケット代が少し高く感じる点。最初なのでお試し価格でも良かったのではないでしょうか。1,100円であれば、さらに観る人が増えていたかもしれません。もっとも舞台公演の生中継配信であれば、3,300~4,400円くらいでも妥当だと思っています。
- 同時発売の劇場印章、写真フレーム「演奏会25夏レンズ」が「ポイント利用不可」である点。プレミアム感を出したかったにしても、期間限定販売だけで十分でしょう。とくに写真フレームは他での使い道がなさすぎる上に、不具合発生で公演日が8月にずれ込んだのに「2025 July」のままという……
とまあ、不満に思えた点も挙げはしましたが、チケット、印章、レンズに至るまで、しっかり購入しました。ほとんど13周年のご祝儀だと思ってのことですが、さすがにこれを2垢で観に行く意味はないので、あかり姉が一家を代表して観に行くことになります。
もちろんコンサート内容そのものに不満は全くありません。小学生の頃からドラクエシリーズの交響組曲を愛聴していたわたしですから、すぎやま先生がタクトを振る姿を観ることができるのはとてもうれしいし、楽しみでもあります。不満は運営さんの売り出し方とか、とくに写真フレームなどの便乗商法ですね…w
これからもよろしく、アストルティア!
わたし自身は、2013年9月12日に最初のキャラでプレイ開始したWindows先行体験版世代なので、まだ13年間プレイしてきたわけではありませんが、今となっては12年と13年の違いなど単なる誤差ですw
サービス開始前は、当時の齊藤陽介プロデューサーが「最低10年は続けたい」と言っていたのに、今は13年を超えてまだ終わる気配がありません。わたしがドラクエ10を始める前は、オンラインゲーム自体に批判的な考えを持っていたのに、始めてみるとあまりの楽しさに夢中になり、いつしか人生のインフラのような存在になっていました。ドラクエ10を通じて様々な人と仲良くなれたことも、大きな財産だと思っています。
グランゼドーラ劇場公演の件で少し不満点も書いたように、ドラクエ10というゲームとその運営体制が、100点満点だとは思っていませんが、これまで楽しませてもらったこと、そしてこれからも楽しんでいきたい存在であること、これらを加味すれば個人的評価で80点を優に超える存在であることに間違いはありません。
ドラクエ10は13年前に誕生した古いゲームですが、アップデートの度に技術革新も確実に行われていて、2012年当時とは見違えるほどにグラフィック性能も向上しました。Ver.7のフィールドなど、最新の他のゲームと比べても、決して見劣りしないほど美しいと思っています。
なかなか気づかない点かもしれませんが、タンスや預かり所で荷物を連続で出し入れする際に、少しもたつくようなことが以前はありました。それがいつしか非常にスムーズに出し入れできるようになっていて、こういう目にはあまり見えない部分も、体感レベルで快適だと感じられるほど、しっかりとした改善が行われています。そういうこともあって、あまり古さを感じないのかもしれません。
わたしが手に入れた新しいゲーミングPCも、おそらく7~8年は使えるでしょう。このPCの買い替えを検討しなければならない時期になると、ドラクエ10は20周年を迎える時期になっているはずです。おそらく年内か来年春頃までにVer.7は完結することになり、その次はVer.8の発売となるでしょう。ドラクエ10のVer.10なんてものも、そう考えると視野に入ってきたのではないでしょうか。
時間が経つのは思っている以上に早く、時々恐ろしくなりますねw
14年目に突入したアストルティア、これからも楽しく冒険していきましょう♪
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