ドラクエ10はオンラインゲームなので、その世界には数多くの冒険者が存在しています。
数多くの冒険者がいるということは、あなたがその時に倒したいと思ったモンスターを、同じ時刻、同じサーバーで、同じく倒したいと考えた冒険者がいても、何ら不思議はありません。
そのモンスターが、常時そこに大量にいるのなら問題はないのですが、経験値が高い、レアアイテムをドロップするなど、いわゆる「おいしい」モンスターというのは、出現数が極端に少ないものです。
そうなると、対象モンスターの取り合いになり、それがプレイヤー間のトラブルに発展することがあります。今回はそのことについて書いてみたいと思います。
前提:わたし自身の話ではありません
念のため前置きしておきますが、今回ご紹介する事例は、わたし自身が経験したものではありません。
継続的にこのブログをお読み頂いている方はご存じだと思いますが、わたしはソロプレイが中心で、フィールド狩りで経験値を稼ぐということを、現在はあまりやっていません。フィールド狩りするとすれば週討伐か、クエストの対象モンスターを倒すとき程度ですw
昔はフィールドでタコメット狩りなどをしていたことはありますが、あの頃はプレイヤーも多かったものの、モンスターもどんどんポップしていたので、取り合い状態に遭遇したことはありません。
もし仮に、クエストの対象モンスターがゴーレム・強やダークトロルだとして、クエストを進めるために狩りに行った先で、謎の占有権を他のプレイヤーから主張された場合は、言い返したりせず、さっさとその場を立ち去ると思います。それは、決してその占有権を主張するプレイヤーが正しいと考えるからではなく、そんな言いがかりによるトラブルに巻き込まれるのは真っ平御免だからですw
もちろん、その謎の占有権を主張するプレイヤーの言動に、暴言、脅迫などが含まれている場合は、きちんと運営さんに報告した上でその場を離れます。ただしそのチャットに対しては、一切反応しません。暴言に暴言で言い返したら負けですよ。
一応、わたし自身はそういうスタンスだということを、先に書いておきます。
Twitterで見かけた事例
時系列に沿って書くと次のようになります。
- あるプレイヤー「A」さんが、ある狩場でモンスターを狩っていました。
- そこに、別プレイヤー「B」さんが現れ、狩りを始めました。
- 「A」さんは、自分が先に来ているので、「B」さんに狩場を取らないように伝えました。
- 「B」さんは「知らないですw」と発言し、そのまま狩りを継続しました。
これに激怒した「A」さんは、「B」さんを運営さんに通報しました。
ここまでの行動は「A」さんの自由です。「B」さんの言動がルール違反かどうかを判断するのは運営さんであり、もしルール違反の言動であれば、運営さんから「B」さんへ連絡が入るでしょう。
問題はこの後です。
「A」さんは「B」さんのTwitterアカウントを見つけ出し、この件と全く関係のないツイートに、この件に関するリプライを執拗に送り続けたばかりか、「B」さんの名前、キャラIDを載せた別のTwitterアカウントを使用し、「通報協力をお願いします」と呼びかけ、「B」さんのフォロワーさんを次々にフォローし始めました。
しかも、「B」さんが「C」さんに描いてもらってアイコンに使用しているイラストを、「B」さんにも、作者である「C」さんにも無断で、そのアカウントのアイコンとして使い始めたのです。
わたし(の別キャラ)は、「B」さんとゲーム内で直接の関わりはほぼありませんが、Twitterの別アカウントで「B」さんとは相互フォローになっています。そして、「B」さんのアイコンイラストを描いた「C」さんとはゲーム内でもフレンドです。そして「A」さんの「通報協力」を呼びかけるアカウントから、その別アカウントがフォローされ、事の顛末を知ったというわけです。(ブロック→解除でフォローは外しました)
「B」さんとの関わりは前述のように薄いこともあり、あくまでどちらかに肩入れすることのない第三者として見ているのですが、率直に言って、この「A」さんの行動には疑問しかありません。
「運営さんに通報する」までは良いのです。自身が被害を受けたと感じて、「さくせん」→「困ったときは?」→「不具合・違反行為の報告」から報告する行為は、それが必要と感じたのであれば、ご自身の判断で行われる分には何ら問題はありません。(その内容を運営さんが「問題行為」と受け取るかどうかは別問題ですが)
しかしながら、この件で「通報を他のプレイヤーに呼びかける」というのは、如何なものでしょうか。
多数のプレイヤーから通報すべきなのは、「BOTやRMT行為を行っていると考えられるキャラクター」のみです。明らかに自動狩りをしているキャラクターが存在するなら、そのキャラIDや実際に自動狩りしている場所を拡散して、多数のプレイヤーから通報することで、運営さんのRMTを取り締まるチームが動きやすくなります。これは対象が明確に規約違反行為を行っているプレイヤーなので、当然です。
最近は見かける回数も減りましたが(うまく隠しているのかもしれませんが)、昔は明らかなBOT4人組をよく見かけて、通報したものです。
ところが、今回のケースでは、「B」さんはRMT業者でもBOTでもありません。
「被害を受けた」と感じたのは「A」さん、およびそのパーティメンバーのみであり、少なくとも広く通報を呼び掛けるべき行為とは、根本的に異なります。
そして、Twitterを使って執拗にリプライを送る、他のプレイヤーをフォローして通報を呼び掛ける、他人のアイコンを無断で使用する、といった一連の行動こそモラルに反していると感じます。
救いなのは、この「通報呼びかけ」ツイートに対する賛同や、肯定的な反応をしたプレイヤーが(少なくとも非公開アカウントなど、わたしの目に入らない形を除いては)皆無だった点です。おそらく「通報呼びかけ」に応じた方はいなかったのではないでしょうか。ただ、「B」さんに対する「A」さんからの嫌がらせは続いているらしく、しばらくして「B」さんはツイートを非公開(鍵垢)にしてしまいました。
この一連の流れを見ていて、わたしには、「B」さんこそ明らかな「被害者」であり、「A」さんの方が「通報」されかねない「問題行動」をしているように感じられました。
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