アストルティア10周年 (3) Ver.4~5、そして20周年へ!

このページは約5分で読めます。
記事内容は掲載日時点で判明している情報に基づきます。過去の記事は、最新の内容ではない点にご留意ください。掲載後にゲーム内で仕様変更等が行われることもあります。仮説等は掲載後に異なる事実が判明していることもあります。
このページは 全9ページ中 5ページ目です

最初から

前のページ

次のページ

DQ10アストルティア10周年
この「アストルティア10周年」の記事では、過去バージョンの振り返りを行う過程で、一部ボスキャラクターの写真などを使用します。一部ストーリーの内容、ボスの名称など、Ver.5範囲までのネタバレとなる可能性がありますので、どうぞご注意ください。
スポンサーリンク(広告)

Ver.4期間の思い出(後編)その4

当時のブログなどを探すと、気持ち悪い!みたいな意見も見つかります。「ドラクエ10 3Dアイコン」で検索してみると、「キャラクターの温かみが激減した」とか「魅力をぶち壊した」とか「キモすぎる」とか、まあ言いたい放題に言われていますw

ただ、わたしは3Dアイコンになった当初、2Dアイコンのように少し口元がニコッとした感じもなく、無表情だった点に多少の違和感はあったものの、すぐに慣れました。そりゃあそうでしょう。だって自分の顔を縮小表示しただけなんですから…

ちなみに、あかり姉はチーム「聖ドワ子学院」にこの頃すでに所属していましたので、アプデ直後のチームチャットではこのアイコンの話題も出ていましたが、おおむね「これはこれでかわいい」と評判だったのを覚えています。

4.3アプデ直後、あかり姉の顔アイコン

4.3アプデ直後、あかり姉の顔アイコン

その後、Ver.4.5前期で「表情」も選べるようになり、課金で「表情の書」を購入すると、「おびえがお」なども選択できるようになって、かなり良くなりました。

なぜ3Dアイコン化したかというと、「顔アクセサリーも反映させてほしい」というプレイヤーの声に対して、現実的に可能な方法だったからでしょう。それに加えて、今後も髪型を随時追加していくという想定がある中で、追加される度に手描きで追加していく、という形で2Dアイコンを使い続けるというのは、これも現実的には非常に無理のある方法だったからではないでしょうか。

2Dアイコンの温かみ、それはわたしにもよくわかります。実にドラクエらしい表現だったと思います。ですが、現実的に無理のある手段を非効率に使い続けて、その2Dアイコンを種族×男女×髪型によって膨大なパターンを作成し続けるだけのリソースと、それを他のデザインに回せることとを天秤にかければ、それは後者を選ぶ方が得策だと、そう運営さんは考えたのでしょうし、わたしもその判断は正解だと考えています。

ただし、3Dアイコン化が問題なくスムーズに行われたのかというと、こんなバグもあったようです。あかり姉の長年のフレンド・ユキホさんのツイートをご紹介します。

うちの姉となめこさんが、完全に闇に堕ちています…w

このように、今までの内容を一斉に変更するということには、わたしたち(ゲームプログラミングを知らない一般プレイヤー)には、ちょっと想像もつかない不具合を引き起こす可能性も潜んでいるわけです。

ドラクエ10が本当に10年で終わるのであれば、わざわざ手間をかけて、そんな変更をする必要もなかったのです。10年を超えて、ずっと続けていく考えがあったからこそ、グラフィックを現行機種のスペックに合わせて高解像度化し、顔アイコンもずっと使い続けられる仕様にしたのでしょう。おまけに後のVer.5では、プレイヤーキャラクターが魔族化するわけです。当然、3Dアイコンに変更された時点では、プレイヤーはそのことを知る由もありませんでしたが、魔族アイコンを全パターン描くというのが、かなりの負担になることも考慮しての判断だったのではないでしょうか。

これらグラフィック高解像度化に関する一連の変更は、PS4版/Switch版の発売に合わせて、Ver.3時代の終盤から開始されていますが、この変更を決定してGOサインを出したのは、おそらくディレクター就任が決まっていた安西崇さんだと、わたしは思っています。ご自身が3代目のディレクターを引き受けるにあたって、やはり長期運営を見据えたシステム面の整備が不可欠だと考えられたのでしょう。

2012年にWiiでサービスを開始したドラクエ10ですが、この時点ですでに、Wiiは発売6年目のハードでした。2017年は発売11年目の時期で、メインのゲーム機として使い続けることに、かなりの無理が生じていました。そしてドラクエ10の基盤は「Wiiで動くこと」を前提に作られています。Wiiでドラクエ10を遊んでいるプレイヤーは、2017年当時でも非常に多かったため、運営さんが表立って、Wiiに関するネガティブな発言をすることはありませんでしたが、Wiiの存在が「足枷」となっていたことは、誰が見ても明らかな事実でした。

結局、Ver.3の完結にあわせて、Wii版のサービス終了が決定されるわけですが、それを機にWiiでは実現できなかったことを一気に進めていった印象があります。その中でも特に目に見えるものが、グラフィックの高解像度化であり、顔アイコンの3D化だったのでしょう。キャラクターの見た目だけでも、Ver.4.0ではくちべにが使えるようになり、Ver.4.4では髪色に2色カラーを使えるようになりました。

このように、Ver.4期間中は、サービス開始から5周年を経て、次の5年、10年に向けてと思われる環境整備を積極的に進めていました。Ver.4全体として、ゲーム画面の美しさが大幅に向上したバージョンという印象をわたしは持っています。

お話もとても良かったVer.4時代でした♪

お話もとても良かったVer.4時代でした♪

なお、本稿では「キャラクターグラフィックの高解像度化」に絞って書いていますが、風景グラフィックもそれとは別に、メジャーバージョンを重ねるごとにどんどん進化しています。ムービーやカットシーンもどんどん美しくなっています。やはりWiiのサポートを続けていた場合は実現が困難だっただろうなと思うような演出やグラフィック上の効果も、Ver.4を契機に増えてきたように思っています。

クリスマスイベントではついに彼女も登場しましたw

クリスマスイベントではついに彼女も登場しましたw

     
DQ10アストルティア10周年

この記事へのコメント

コメント

タイトルとURLをコピーしました