上の写真は「世界地図タペストリー」という家具で、通称「アトラス本」と呼ばれる、Windows版と同時に発売された「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン 公式ガイドブック 1stシリーズまとめ編」の付録アイテムコードで入手可能でした。
よーくご覧いただけるとわかるのですが、このマップを見ると、オーグリード大陸(ギルザッド地方)と、ウェナ諸島(ケラコーナ原生林)のあたり、モヤがかかっているものの、レンダーシア大陸と地続きになっています。
Ver.1.5までの頃は、実際にレンドア駅にいるNPC・モランさんが、次のようなことを言っていました。
陸続きですが 高いガケが阻んでいるため
歩きで あそこには行けません。」
この台詞は現在では変更されていて聞くことはできませんが、当時の証拠写真はネット上にいくつか上がっていますので、気になる方は探してみてくださいw
「歩き」では行けないけれども、空を飛ぶ、あるいは洞くつを抜けるなど何らかの手段で、船以外でもレンダーシア大陸に渡れるという構想が、開発当初にはあったのかもしれません。そういうシチュエーションは、かつてのドラクエにも結構ありましたよね。
それがVer.2と同時に、なかったことにされました。
のちにレンダーシアでは飛竜に乗って空を飛ぶことができるようになりますが、レンダーシア大陸の外には渡ることはできません。Ver.1時代との食い違いについては、特に運営側から説明があったわけでもなく、突然しれーっと変わっていたものですから、当時はいろいろ物議を醸したものですw
そういう細かな設定が、のちのシナリオとの整合性の関係から、突然なかったことにされるケースは、長く運営が続くオンラインゲームでは、それなりに起こり得ますし、致し方のないことでもあります。
仮に設定に引きずられて、せっかくの良いアイディアを生かせないくらいなら、「なかったこと」にしてでもそれを実装したい、という考え方は理解できます。(もちろん物語の根幹にかかわる重要な部分などは、そう簡単に変えてもらっては困りますがw)
アストルティアは惑星?
さて、アストルティアという世界に関してです。
みなさんは上のマップを見て、これを「地球」のように「球形の惑星」だと思いますか?
わたしはずっとそう思って疑わなかったのですが、よく考えてみると、それまでのドラクエシリーズと比べて、あれ?と思う部分が存在することに気が付きました。
ちょっと過去作のマップを思い出してみてください。
たとえばドラクエ3です。
参考リンク→世界地図(ワールドマップ) (ドラクエ3極限攻略データベース)
ポルトガで船を入手すると、行動範囲が一気に広がります。船を入手した直後には、早速マップの端っこまで行ってみた方も多いのではないでしょうか。
そうです。マップの左端まで行ってさらに進むと、わたしたちの乗った船はマップの右端から出てきます。上へ進むと下から出てきます。
これが長年にわたって、ドラクエ世界では常識でした。
なぜなら、ドラクエ世界は球形の惑星だからです。
ただし、ちょっと落ち着いて考えればわかりますが、現実の世界地図(メルカトル図法)では、それに沿って左端(つまり西)へ進むと、地図の右端(東)から出てくるのはドラクエと同じです。ところが上へ行っても下からは出てきません。北極海を突き抜ければ南極大陸へ出るなんてことはあり得ませんよね。
つまり、ドラクエ過去作でのマップがそのような作りになってるのは、ゲームならではのウソなのですw
ただ、ファミコン、スーパーファミコンの時代に、実際の球形をリアルに再現したマップをドット絵だけで作るなんて至難の業だったでしょうし、実際あの当時のゲームは、左へ行けば右から、上へ行けば下から出てくる、というマップは、わりと一般的に使用されていたように思います。
現在ではどうかって?
わたしはドラクエとFF14しかやってないので、知りませんw
ドラクエ10は21世紀、かなり3D表現が発展した時代に作られたゲームなので、そのあたりのウソを使わず、球形を忠実に反映したマップにすることも、技術的な意味で不可能ではないと思われますが、見た目のわかりやすさのため、従来のように上へ抜ければ下から出てくるマップかもしれません。
まあ論より証拠ですので、実際にマップの左、および上から抜けてみましょう!
……あれ??
どうやって行くんでしょう…?
わかりやすい茶番ですみませんw
アストルティアは世界の一部?
アストルティアには、プレイヤーが自由に動かせるタイプの船はありませんし、飛竜はレンダーシア上空しか飛べません。おまけに大陸間鉄道は環状線で、レンダーシアを除く大陸および諸島をぐるーっと円を描くような構造になっています。
そう、わたしたちが目にすることのできるアストルティアという世界は、完全な平面として作られているのです。
考えてみれば、「オーグリード大陸から船で北上すれば、ウェナ諸島に着くんだよ」みたいなことを話すNPCは誰もいなかったように思います。(もしいたらコメント欄でこっそり教えてくださいw)
このことから、もしかするとわたしたちが、おそらく地球型惑星のように考えていた「アストルティア」という世界は、実は世界全体のごく一部なのではないか?という仮説を考えてみたわけです。
ここでFF14のお話をしますが、あのゲームをプレイしたことのない方も「エオルゼア」という名前を聞いたことがあるかもしれません。ドラクエでいう「アストルティア」が、FF14の「エオルゼア」に相当するようなイメージでとらえている方も、結構いそうですね。
ところが、実は「エオルゼア」というのは、ごく一部の地域名なのです。あの世界の惑星の名前を「ハイデリン」といい、「新生エオルゼア」という(ゲーム自体がリニューアルしてから)最初のバージョン(Ver.2)で行ける範囲は、「エオルゼア」地域のみなのですが、その後の拡張パッケージで行ける世界がどんどん広がり、Ver.4現在でも謎に包まれたままの地域がまだまだたくさんあるという、非常に巨大な世界なのです。
そしてドラクエ10でも、この先そういう展開があり得ないかなと!w
過去のドラクエでの「外の世界」
ドラクエ10のサービスは、最初Wiiで開始されました。Wiiは2006年発売のゲーム機。今から13年も前に開発されたハードです。当然ながら2006年当時は最新の性能を誇っていたとはいえ、ドラクエ10が始まった2012年の時点で、すでに6年前のハードでした。それ以降、Wii Uを皮切りに、Windows、およびそれをベースとしたクラウド(3DS、dゲーム)、PS4、Switchと、クロスプラットフォーム展開を続け、性能的にとっくに限界を超えていたともいわれるWiiでは、Ver.3の終了と同時にサービスが終了しました。
Wii時代であれば、現在のアストルティア+ナドラガンドの広さくらいのマップが、容量的に限界だったのかもしれません。ところが現在は、そういうハード面の制約はかなり解消されているので、アストルティアの「外の世界」までマップを拡張するのも、技術的な意味での問題はないといえるでしょう。
でも、アストルティアが実は世界の一部だとして、その「外の世界」との交流が全くなく、住人は誰も「外の世界」のことを知らないのは、おかしくないかな?と思われるでしょう。
実はそれと似たようなことが、ドラクエ1~3のロト三部作であったのです。
ドラクエ1の世界は「アレフガルド」という世界が舞台です。
この世界で冒険している間は、まず主人公の乗れる「船」は登場しません。そこにある世界はアレフガルドのみ。メタ的にいえば当時のファミコンの容量限界でもあったわけですがw
続くドラクエ2は、まず「ローレシア」という、1とは全く別の世界から物語が始まります。ところが物語を進めていくと、1に登場したアレフガルドが再登場し、このアレフガルドは、実は世界のごく一部だったということがわかります。ドラクエ1の主人公が竜王を倒した後、外の世界へ船出して、そこで子孫を残し、その子孫がローレシアのほか、「サマルトリア」「ムーンブルク」という国を建国したのだそうです。つまり、ドラクエ1では全く語られることがなかった「外の世界」が、実は存在していたというわけです。
まあ、そこらへんは後付けの設定だと言われれば、それまでなんですがww
そして、鍵となるのはドラクエ3です。
最初にネタバレしておきますが(有名な話ですけれどもw)、ドラクエ3は、ドラクエ1よりも昔の世界の物語となっています。
主人公はバラモスを倒した後、ギアガの大穴に飛び込みますが、そこには闇の世界・アレフガルドが存在していました。紆余曲折あって、アレフガルドに光を取り戻し、その外側にある世界(アリアハンなど、主人公の出身世界)とは隔絶されてしまうことになるのですが、これは異次元世界のような関係に近いものだろうとわたしは思っています。
問題なのは、アレフガルドから船に乗って、マップの端まで進んだ先です。ドラクエ1とは違って、ドラクエ3ではアレフガルドにも船があるのです。
ドラクエ2を知っていれば、アレフガルドは一部地域にすぎないわけですから、その外側には、ずっと後にローレシアなどが建国される大陸が存在するはずだ、と思うでしょう。
ところが、マップの端っこまで行っても、そこは闇のようなものに覆われていて、その先には進むことができなくなっているのです。
これもメタ的には容量問題でしょうw
だけどストーリーとしては、封印など何らかの理由によって、そこから先へ進めなくなっているだけで、その先の世界は確かに存在しているわけです。また、存在しないと思われていた大陸などが、封印を解くことで次々と姿を現すというような展開はドラクエ7でもありました。
こういう過去作の展開を考えても、アストルティアの外側に未知の世界が存在するというようなお話は、この先あっても全く不思議はないのです。
Ver.3の舞台・ナドラガンドは空中に浮遊する大陸でした。
Ver.4では時間を超えて冒険したので、現在の世界とは隔離された時代・場所が主な舞台でした。
さて、今年中の発売が発表された待望のVer.5「いばらの巫女と滅びの神」の舞台は「魔界」であることが判明しています。
はたしてこの「魔界」はどこにあるのか…?
もしかすると地底かもしれないけど、昼夜はあると発表されています。となると、パラレルワールド的な、異次元の世界かもしれませんが…
たとえば…
エルトナ大陸のはるか東に、闇に包まれた巨大な大陸が発見された!
…とかw
そんな展開であれば、わたしの「アストルティアの外側に世界が広がっている!」説が有力になるわけで…
ちょっと先週、体調が悪くて休んでいた日があったのですが、それがVer.5の発売が発表されたDQXTVの放送日だったのです。生放送は観ずに、お布団の中で最新情報のツイートを眺めていたとき、突然こんな説、というより妄想が頭に浮かんだのです。
意図的にそういう描写を避けているとすれば、5大陸&諸島の、わたしたちが知っているアストルティアの「外側」に、未知の大陸が実は存在している(アレフガルドの外の世界みたいに)という展開も、この先あったりするのかな?とか妄想してみたりしますw
— ルナクル(DQ10)/Lunacle(FF14/Atomos)/予言者育成学園OG (@dqx_lunacle) 2019年5月21日
まあ、こんな突拍子もないツイートをしたところで、誰ひとり反応してくれなかったのですがww
だけど、アストルティアって世界、今となっては狭い気がしませんか?
天空の大陸、過去や未来の世界までお話は進み、次は「魔界」なんですが、これが「外の世界」ではなく異次元世界だったとしても、その先、つまりVer.6、Ver.7以降の展開を考えたとき、冒険する世界が足りない気がするのです。そのたびに異次元世界を出してくるというのも、さすがに無理があるでしょうしw
そういう将来的な世界の拡張を考慮して、あえて主人公が操作できる「船」や、大陸を横断できるような飛行手段を、これまで出してなかったのではないかな?という気もしてくるのです。
コメント
魔界はアストルティアの一部だったらしいっす。他にもアストルティアから隔離された世界があったのかもしれんね