No.750「歌姫の贈り物」

ヴェリナード城にいる女王ディオーレ様に、悪神化したときのお詫びをしたいので、贈り物としてウェナベリーの枝を取ってきてほしいと頼まれます。なかなか律儀な方ですｗ

そのウェナベリーは、ウェナ諸島ではよく見られる植物なのだそうですが、ウェディであるわたしですら、これまでその果実を見たこともありません。つまみ食い調査の一環で食べたというオファニムさんによると「ものすごく すっぱい」のだそうで、そのため料理の素材として使われることもなかったのでしょう。ところが、リナーシェさんが育みの歌を聞かせ育てたウェナベリーは、とても甘い果実になったのです。

その後、セーリアさんの提案で、リナーシェさんをレーンの村へ連れて行き、現代の料理をふるまうことになりました。すでに村の名前でピンと来ていた方も多いと思いますが、レーンの村のある場所は、かつてリナーシェさんが治めていたコルレーン王国の領地だったそうです。リナーシェさんは、600年の時間を経て、思わぬ形で里帰りを果たすことができたのでした。

それにしても、セーリアさんはすっかり食いしん坊キャラになってしまいましたねｗ

リナーシェさんを含めて、オーディス王子とセーリアさんの仲を応援する人もいると思いますが、よく考えてみると、セーリアさんはラーディス王の娘であり、本来なら300年前の人物です。仮にオーディス王子がラーディス王からの直系子孫だとすれば、セーリアさんはご先祖様に当たることになります。ふたりが恋仲かどうかと言われれば、作中あまりズバリと描かれてはいないのですが、仮に結婚することになると、ご先祖と子孫が結婚するという、フィクションでなければあり得ないシチュエーションですねｗ