大型アップデートの歴史

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Astoltia Side (DQ10)アストルティア雑記
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Ver.3期間の大型アップデート

現在では、追加パッケージを発売してから約2年間、そのバージョン期間となっていますが、Ver.3の発売は、Ver.2が発売してから約1年半と、ペースが早かったんですね。Ver.2.4後期がリリースされた翌月末には、もうVer.3が発売されています。

この決定がどういう経緯で行われたのか、誰の判断だったのかはわかりませんが、ちょっと無謀だったと言わざるを得ません。Ver.2は12月に発売されています。そしてVer.4以降も10~11月の発売です。Ver.3は発売を半年ほど前倒しした分、他のバージョンより半年ほど期間が延びてしまっています。Ver.3の発売を秋頃にしておけば、Ver.3.1(炎の領界)の内容まですっぽりとVer.3.0に収まっていたでしょうし、そうすればスカスカ問題など起きなかったんじゃないかと、そう思えてならないのです。

もちろん7年も経ってからそんなことを言っても、今さらどうにもなりませんが、スカスカ問題などを含めて、まるでりっきー1人に問題があったように思われてしまうのは、りっきーファンのわたしとしてはちょっと納得できませんし、発売日の決定を含め、最終的に誰に責任があるのかをいえば、それはよーすぴ(Ver.3当時のプロデューサー&ドラクエ11プロデューサー・齊藤陽介さん)のはずですからw

Ver.3のストーリーを始めたばかりの頃

Ver.3のストーリーを始めたばかりの頃

Ver.3のストーリーについては、それを通して考えた場合、とても満足できる面白く素晴らしい物語でした。今回の記事は、ストーリー自体の内容を語るものではないですし、それを語り出したら3万字でも4万字でもいってしまう危険がありますので、今は控えますw

ただ、まずVer.3.0の段階で新マップがほとんどなく、特にVer.3.1~3.4では、次の展開(領界で問題解決→聖塔を登ってボスと戦う→次の領界へ)が容易に読めてしまう、しかも全く同じパターンを4回も繰り返すという、ちょっとこれだいじょうぶなの?と言わざるを得ないワンパターンな筋運びだったことは否定できません。

繰り返しますが、Ver.3.5までを通してプレイすれば、それほど悪いストーリーではないのです。ところが、ドラクエ10は言うまでもなくオンラインゲームです。次のストーリーが追加されるまで、数ヶ月待たなければならないのです。数ヶ月待った先に、完全に予想できる筋運びというのは、当時リアルタイムで進めていたプレイヤーにとって大きく不満が出てしまうのは当然のことだと思います。

余談ですが、実はVer.6.0のストーリーを終えたとき、その後の展開がVer.3と同じパターンをたどるのでは…と、嫌な予感を覚えたプレイヤーは、わたしを含めて少なくはなかったようです。その心配はVer.6.1で見事に覆されてホッとしたプレイヤーも多かったんじゃないでしょうか。詳しい内容は現在の最新版なので触れませんがw

アップデート間隔 Ver.3時代

アップデート間隔 Ver.3時代

Ver.3時代のアップデートは、他のバージョンと比べても突出して細かく、しかもアップデートまでの期間も見事にまちまちです。Ver.2では前~後期に分かれて7週を基本としていましたが、それがVer.3.0後期を除いて8週に延びている上、12週もかかったバージョンもあります。Ver.3.5に至っては、Ver.1.5以来となる前・中・後期に分かれています。

Ver.3時代、このようになってしまった背景には、2017年に発売されることになるドラクエ11の開発があったことが、後に語られています。ドラクエ11は、ドラクエ9までを踏襲して、スクエニ外部の会社(PS4版はオルカ、3DS版はトイロジック)が制作すると発表されていたので、わたしはそれほど(ドラクエ10の開発にしわ寄せが来るとは)心配していなかったのですが、その「しわ寄せ」が見事に、最悪の形で来てしまった格好なんですよね。

ドラクエ11について、よーすぴは元々プロデューサーではなかったのですが、開発中に問題が起きてしまって、急遽PS4/3DS版の総合プロデューサー的な立場に就任されたという経緯があります。そこで取られたのが、ドラクエ10のサブリーダークラスのスタッフをドラクエ11の開発に移すという方法だったそうです。

そりゃあ人手が足りなくなりますよね。Ver.3時代は季節イベントですら再演が多く、相当バッファがない状況だったのでしょう。

とはいえ、よーすぴにとっては、プロデューサーとしてドラクエ11も発売延期することなく完成させなければならないし、ドラクエ10の運営に支障が出てもいけない、そのギリギリの判断だったということは、わたしも理解しているつもりです。それでも、やっぱり制作現場でもプレイヤーに対しても、矢面に立たされたりっきーが不憫に思えてならず…w

それでもやっぱり良かったと思うのは、Ver.3を通してプレイした時に、決してスカスカになどなっていなかった点です。スタッフが削られて質が落ちたなんて風には全く見えず、きちんとした名作ゲームとして仕上がっています。聞くところでは、リアルタイムではなく後発で始めたプレイヤーには、Ver.3のストーリーはわりと好評なのだそうです。その点は本当に良かったと思っています。

  • Ver.3.0(前期)
    メインストーリー、踊り子、達人のオーブ、すごろく、錬金釜、クエスト追加など
  • Ver.3.0後期
    不思議の魔塔、クエスト追加など
  • Ver.3.1前期
    メインストーリー、クエスト追加など
  • Ver.3.1後期
    Lv90解放、チャンスとくぎ、常闇の聖戦、イエローダイアリー、お宝の写真、クエスト追加など
  • Ver.3.2前期
    メインストーリー、邪神の宮殿、幸せのご近所バトン、レンダーヒルズ、マイコーデ、クエスト追加など
  • Ver.3.2後期
    Lv93解放、クエスト追加など
  • Ver.3.3前期
    メインストーリー、180スキル、錬金強化屋、クエスト追加など
  • Ver.3.3後期
    占い師、領界調査クエスト、スライムレース、クエスト追加など
  • Ver.3.4前期
    メインストーリー、Lv96解放、アスフェルド学園、黄昏の奏戦記、クエスト追加など
  • Ver.3.4後期
    冒険者ゼミナール、バトル・ルネッサンス、クエスト追加など
  • Ver.3.5前期
    メインストーリー、ドルボードチャージブースト、メガルーラストーン、鉄の金庫、クエスト追加など
  • Ver.3.5中期
    おまとめぶくろ、モンスターシール、サジェとリルチェラの神聖秘文、クエスト追加など
  • Ver.3.5後期
    メインストーリー、Lv99解放、Wii版以外の高画質化、どこでもチャット、クエスト追加など

アプデ内容を列記してみましたが、機能強化、仕様変更といったものは全て省いていますので、それらも含めて考えればものすごいボリュームです。現在に至るまでずっと遊ばれ続けているコンテンツ、便利機能もたくさんあります。

どこでもチャットなど、そこまで喫緊に追加する必要がある要素でもないので、何もこの超スタッフ不足だったVer.3期間に、無理してまで追加しなくても良かったんじゃ?と思わなくもありませんがw

りっきーは、スケジュールの都合で実装がVer.4.0にずれこんでしまったバトエンを最後の仕事として、ディレクターを退任しました。最後の「開発・運営だより -第39号-」で、その思いを文章にされていますが、今回の記事を書くにあたって読み返してみると、思わずうるっと来てしまいました。

Astoltia Side (DQ10)アストルティア雑記

この記事へのコメント

コメント

  1. アバター画像 ブレノス より:

    メチャ長文だったけど安西Dになってからverアップも安定してるのがよく分かりました
    私も後発(ver4から)なのでver3まで一気にやった感想は先行組が言うような悪いものじゃ無いと思ってます
    アプデの間隔は開発陣の負担考えたら4ヶ月〜5ヶ月置きでいいのかなって感じますね

    • アバター画像 ルナクル より:

      ブレノスさん、コメントありがとうございます♪
      改めて読み返しましたが、すさまじい長文ですねw
      アップデート間隔とそのボリュームは、運営さんが理想としてやりたいことと、現実として可能なこととのせめぎ合いなんですよね。じっくり作る方が良いものができるとはいえ、間隔が空きすぎると、プレイヤーは前回の内容を忘れてしまいます。6.1→6.2の16週弱というのが落としどころかもしれませんね。

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