この「ドラクエ10 クエストガイド」は、そのクエストの概要(初回報酬など)、クリアまでの手順と動画、解説(感想、考察など)で構成しています。攻略手順では具体的なストーリー内容に触れてはいませんが、動画や解説をご覧になる際は、そのクエストおよび関連するメインストーリーなどのネタバレにご注意ください。
ドラクエ10 クエストガイド を初めてご覧になる方は、記載方法などの概要について「ドラクエ10 クエストガイド…のガイド」をご確認ください。
クエスト概要
※報酬などの内容は、動画収録時点のものです。
※リプレイ報酬、特訓ポイント報酬については説明を省略しています。
受注/クリア条件 | No.323「カレヴァン捜索願い」をクリア済み |
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シリーズ名 | アラハギーロの夜明け |
依頼NPC | 真のアラハギーロ王国 3階 玉座の間 D5「ムーニス王」 |
所要時間 | 20~25分程度 |
初回報酬 | ヒスイのカギ: 1 経験値: 69200 / 名声値: 80 |
クエスト実装日 | 2014年 2月 27日 (Ver.2.1) |
クエスト手順
真のアラハギーロ王国 3階 玉座の間 D5 で「ムーニス王」より受注
- 偽アラハギーロ地方 B4 から 偽りのムルードの岩山 に入り、D3 付近まで進むとカットシーン
- 偽アラハギーロ地方 G4 にある穴から地下へ落ち、近くの扉から 偽ナシームの洞くつ へ入って、その E6 にある 偽りの忘れられた広間 に入るとカットシーン、その後ボス戦
- ボス戦後のカットシーンを観て、その途中で「セラフィの手紙」を入手
- 真のアラハギーロ王国 3階 玉座の間に入るとカットシーン(ムービー)、その途中で「カレヴァン」さんに「セラフィの手紙」を渡すとクリア
「偽ナシームの洞くつ」内のルートは、途中までは前回と同じです。
ここまでは前回と同じですが、東に戻らずそのまま西へ抜けて、下の赤いラインに沿って進み、C6 の砂のカーテンを抜けると「偽りの忘れられた広間」への道があります。
クエストクリア後に「玉座の間」へ入ると、「ムーニス王」から、アラハギーロ王国の戦争で起きたことの詳細を聞けるカットシーンを観ることができます。
戦闘の攻略
あなうめ3兄弟と戦うことになります。
あなうめ3兄弟に共通する特技は「グレイブホール」と「あなうめ」で、「グレイブホール」は、地面に穴を掘り、約13秒後に穴の周囲にいるキャラにダメージを与え、さらに約20秒間、転倒させられます。
「あなうめ」は、「グレイブホール」で転んでいる人を対象に大ダメージを与えてきます。「あなうめ」は、あなうめ兄、あなうめ弟からのダメージが特に大きく、あなうめ妹はその半分程度です。「グレイブホール」で転ばないよう、転びガードのついた装備や「キラキラポーン」などで確実に防ぎましょう。
その他、あなうめ弟のみ「回転キック」で範囲ダメージを与えてきたり、「さぼっている」で1ターン何もしないことがあります。
クエスト動画
クエスト解説
真のアラハギーロ王国のメインストーリークエスト「アラハギーロの夜明け」第5話です。
ムーニス王によると、彼らが魔物に姿を変えられた際、連れ去られた先が「どうも ナシームの洞くつだったように 思えるんじゃ。」とのこと。カレヴァンさんがカメオを盗られたのも同じ場所ということで、ムーニス王の直感では「このふたつの洞くつは つながっているに ちがいない!」といいます。
そして主人公は、偽りの世界にいるセラフィさんとチョメ(カレヴァンさん)に会いに行き、ムーニス王の仮説を伝えて、一緒にナシームの洞くつへ向かうことになります。
ナシームの洞くつの最深部にある忘れられた広間へ行くと、そこには明らかに怪しい3人組の姿が。話を聞いていると、どうも大魔王が作った転移ゲートを片付ける作業をしているようです。
このあなうめ3兄弟は数こそ多いものの、上でも解説したように転びさえしなければ、さほどの強敵ではありません。動画収録時は1分6秒であっさり倒しましたw
倒しはしたものの、3兄弟は最後のチカラを振り絞って転移ゲートを塞いでしまいます。あとわずかで塞がるというとき、セラフィさんは「カレヴァンさん 急ごっ!! 早く 行かないと 向こうに 帰れなくなっちゃうよ!」と、チョメを促し、転移ゲートの近くへ行かせますが、セラフィさんはその場から動きません。それに気づいたチョメが「ガルッ?」と訝しんだとき、転移ゲートは作動し、チョメの姿だけが消えていくのでした。
セラフィさんは、カレヴァンさん宛の手紙を主人公に預けて、明るい笑顔で別れを告げて去っていきますが、そのときわずかに見える横顔は、これまで彼女が見せたことがないほど、とても寂しそうでした…。
その後、真のナシームの洞くつを捜索していたムーニス王たちの前にチョメが現れ、ピーンと来たムーニス王は、チョメをクドゥスの泉へ連れて行ったそうです。するとカレヴァンさんは元の姿に戻り、主人公がアラハギーロの玉座の間に着いた頃には、元気な姿を見せてくれました。
カレヴァンさんに、セラフィさんからの手紙を渡すと、そこにはたどたどしい字でこう書かれていました。
……かればんさん え。
わたし こっちの あらはぎーろ
まもるため のこります。
かればんさん いっしょに たびできて
たのしかたよ! きょうまで ありがとう。
かぞく だいじに。
セラフィさんは、まもの使いとホイミスライムという関係だった頃からずっと一緒にいたカレヴァンさんと、きっと離れたくはなかったに違いありません。
だけど彼女は、自身と同じく元々モンスターだった人々が暮らす、偽りの世界のアラハギーロを守りたいという希望を持っていたのです。だから、最初から真の世界へ戻る意思はなかったのですが、それを悟られてしまうと、カレヴァンさんも偽りの世界に残りかねません。カレヴァンさんを家族の元へ返してあげたいセラフィさんは、彼女なりに気を利かせてああいう行動をとったのでした。
カレヴァンさんは、非業の死を遂げたベルムドさんに代わって、モンスター格闘場の管理人になるよう、ムーニス王から依頼され、「人間と魔物との共存のため」という条件で引き受けるのでした。このクエストをクリア後に真のモンスター格闘場へ行くと、「モンスターバトルロード」というコンテンツが解放されます。このコンテンツの遊び方については、冒険者の広場にある「プレイガイド」をご参照ください。
クエストクリア後に玉座の間へ行くと、ムーニス王が「カレヴァンから 話を聞いて いろいろと わかったことがある。」と、アラハギーロの戦争で起きたことを話してくれます。
この戦争が起きた発端は、ピラミッドに大魔王の軍勢が攻め入ったことでした。アラハギーロ軍はピラミッドを防衛するために出征したのです。ところが大魔王軍の方が圧倒的に戦力が高く、その差を埋めるためにゴリウス兵士長が、モンスター格闘場の管理人ベルムドさんと彼の魔物たちを、従軍させる作戦を発案します。
このことについて、ムーニス王は「ゴリウスの企み」と表現していて、ゴリウス兵士長の暴走に近いニュアンスで語られるのですが、前回の解説でも少し書いたように、兵士長という立場を考えると、国と国民を守るための策として、戦力が不足しているこの国ではこれ以外に打つ手がなかったのではないかと、わたしは思うのです。もちろん非人道的であることは間違いありませんが、グランゼドーラ王国のように勇者がいて、強力な軍隊をもつ国であれば、このような捨て身の対抗手段をとる必要はなかったでしょう。
現実世界に置き換えて考えてみますと、わたしも多くの人的、物的被害が想定される「戦争」というものにはもちろん反対です。核兵器を含めて強力な兵器をなくしていくことは確かに重要です。しかしながら、戦争に反対だからといって軍縮を進めていくと、強力な軍事力をもつ国に攻め込まれてしまったとき、対抗する手段がなくなってしまいます。相手国も同じように軍縮するとは限らないからです。
そうなると軍縮は危険ということになり、平和を維持するためには強力な軍事力が必要不可欠という、矛盾した結論となってしまうのです。それが2024年現在の人類が置かれた状況です。20世紀に起きた悲惨な世界大戦を経てもなお、すべての人類が「戦争は絶対悪」という価値観を共有できていないのです。
話が盛大に脱線してしまいましたが、わたしはゴリウス兵士長のことを必ずしも極悪人だとは思っていません。彼は彼の立場として、自分たちの国を守ろうとしたのです。
そして、この非人道的な「魔物を盾に」という作戦をもってしても、アラハギーロ軍は敗北してしまいます。自身の育てた大切な魔物が無駄死にさせられる結果となり、ベルムドさんのゴリウス兵士長に対する怒りはピークに達しますが、そんなベルムドさんに対して、魔族の将がこうささやくのです。
このとき、カレヴァンさんは兄弟子ベルムドさんを必死で止めたそうですが、ベルムドさんは怒りと悲しみのあまり、聞く耳を持たなかったといいます。ベルムドさんは心の闇を魔族に付け入られてしまったのでした。その結果が、偽りの世界のアラハギーロで起きた悲しい出来事だったのです。
アラハギーロの物語は、ストーリーをもう少し進めた後に紹介される外伝クエストシリーズ「砂漠の渇きを癒す者」で、この続きが描かれることになります。
今回のクエスト「家族のもとへ」は、メインストーリーを進めるためにクリアが必須で、クエストNo.309「王さまのプレゼント」をクリア後に渡される「スタンプカード」の対象クエストです。
今回までのクエストと、メルサンディ村のクエストシリーズ「英雄と少女の物語」全5話、セレドの町のクエストシリーズ「生と死の重なるとき」全5話をすべてクリアすると、クエストNo.325「ルシェンダからの課題」が紹介され、受注可能となります。
関連クエスト
メルサンディ村
セレドの町
続きのクエスト
クエストシリーズ「英雄と少女の物語」「生と死の重なるとき」「アラハギーロの夜明け」の合計15話をクリア後に紹介されるクエストです。
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