先週、5月23日に生配信された「超DQXTV」で、Ver.6.5前期の最新情報が公開されました。
アップデート日は6月14日で、前回Ver.6.4が2月1日だったので、アップデート間隔は133日=19週となり、これはVer.6期間を通じて最長です。以前の記事で作ったものと同様の表にしてみました。
全バージョンを通してでも、Ver.3.5後期→Ver.4.0の新パッケージ発売を伴う「134日」の次に長いということになります。ここ3回の大型アップデートは、すべて15週間隔で安定していたのですが、これだけ間隔が大きいのは異例のことでもありますね。
ただし、時間がかかった分、アップデート内容はかなりのボリュームとなっていました。メインストーリーのボリュームはわかりませんが(おそらくVer.6.4と同程度か、少し長い程度だと思われます)、ストーリーやバトルと直接かかわらない部分で、これでもか!といわんばかりの改修がたっぷり行われます。
このブログでは、すでに多くのブログなどで大々的に取り上げられているであろう、メインストーリーがどういう展開になるか予想するとか、あの職業のスキル調整がどうなるとか、レベル上限&特訓上限解放でどうなるとか、エンドコンテンツがどうなるとか、多くのドラクエ10プレイヤーが興味をもつような内容については、あまり触れることがありません。
Ver.6.4の時も「いい地味まとめ」などという、ほとんど地味修正にしぼった内容で記事を書きましたが、今回もタイトルにあるように「地味的見どころ」を書いていきます。
だって、エンドコンテンツをほぼやらないわたしが「深淵の咎人たち、新ボス楽しみですね!」なんて書いたところで、白々しいでしょう?w
バトル時の「フキダシ」2個表示!
これは、決してバトル勢ではないわたしですら、おお!と歓喜の声を上げたほど、ウルトラいい地味です。なんでこれを実装するのに10年もかかったの?と聞きたいくらいw
【6.5前期】バトル時に表示される敵の『フキダシ』を2個まで表示できるように!
これまでの1個表示『通常』に加え、左右に分けて表示する『二列』と、古いものを右上に押し出すように表示する『スライド』の3種類から選ぶことができます。#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/grIe8s0cRS— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
敵も今では、昔は考えられなかったほど多彩な攻撃をしてくるのですが、現状だとフキダシが1個なので、何をしようとしているか、どういう状態異常がかかったか、結構見落としやすいんですよね。
とはいえ、二列表示やスライド表示の、実際の使い勝手は未知数です。今までの方がわかりやすかったという人も当然いるでしょう。それだけに従来表示を含む3パターンから選択できるようにした点は、とてもいい地味修正だと、わたしは思っています。
Ver.6.1で実装された「ぼうぎょ」のときもそうでしたが、新たなインターフェイスを提供すると、それまでの操作に慣れている人は、少なからず戸惑うものです。
ごく個人的な主観で言わせてもらいますと、AdobeもMicrosoftも、バージョンアップごとに新機能をどんどん搭載しようとします。それはいいのですが、操作感をいきなり変えたりすることがあり、ユーザーとしてはそれが非常にストレスになるのです。あえて両社の名前を出したのは、これまでどれほど両社のソフトでイライラさせられたかということを、恨みがましく伝えるためです←
一見とても便利な「ぼうぎょ」コマンドでしたが、特に細かな操作を必要とするバトルで「誤ぼうぎょ」が頻発してしまい、批判的な意見が多く寄せられる結果となりました。
それに応える形で、Ver.6.1.2で「ぼうぎょ」自体の使用有無を設定で選択できるようになり、Ver.6.2ではそれに加えて「ぼうぎょ」に別の操作方法を設定できるようにもなりました。ドラクエ10は最長10年以上にわたり遊んでいるプレイヤーが大勢いるゲームなので、操作感の変更は慎重であるべきで、今回も選択制にしたのは良かったと思っています。AdobeもMicrosoftも見習ってほしいものですw
「マイハウス」と「マイガーデン」!
わたしは現状、決してハウジング勢ではありませんが、それには理由があって、家具や庭具の配置を作り上げたとして、それを変えた後、やっぱり元に戻したくなったとしても、簡単に戻す方法がこれまでなかったから、ということが実は大きいのです。めんどくさがりというのもありますが←
【6.5前期】家具庭具の配置を登録&呼び出しできる新機能『マイハウス/マイガーデン』が登場!
お気に入りのハウジングを保存したまま手を加えたり、新しいハウジングに挑戦できるようになります!#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/6AnhMnaZjk— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
今回発表された「マイハウス」「マイガーデン」は、ハウジング勢にとって、まさに「来たか ( ゚д゚ ) ガタッ」という機能ではないでしょうか。「マイコーデ」のハウジング版です。あればいいけど、技術的に無理そうだよねと、漠然と考えていたものがついに実装されたという感想です。
そしてこれこそ、Wii時代には確実に実装できなかった機能ではないでしょうか。非公表ながらWiiのメインメモリ(ストレージではなく主記憶装置)は、計88MBしかなかったそうです。
ハウジングの配置データとは、どの家具や庭具が、どの形態(「さわる」で変化するものなど)で、どの座標(XYZ軸)に存在するか、というもので、データはサーバー上のデータベースに記録されますが、その情報を読み出して画面に表示させる際にメインメモリを消費するので、「マイハウス」「マイガーデン」をWii環境で無理に実装すると、家具や庭具が表示されるまで、考えられないほどの時間を要するか、フリーズを引き起こしていたはずです。その前にマイタウン自体も実装不可能だったでしょうね。
Wii U に関しては、ハードウェアの性能面でいえば、カクつき、モタつきはやむを得ないとして、ドラクエ10を遊ぶだけなら「まだいける」のですが、任天堂が完全にSwitch重視へ舵を切っていて、すでにソフト販売すら終了してしまった点で、いつ終了宣言されても不思議はない状況です。
遊び慣れたハードでのサービス終了は、もちろん寂しい気持ちもありますが、それによって、それまでは実現困難だった新たな機能が追加できるようになるという面もあります。ドラクエ10の場合、当初はWiiのみでスタートしたものの、早い段階でマルチプラットフォーム展開を意識していて、対応ハードをどんどん増やしてきた歴史があり、現在も任天堂とソニーの最新ハードに対応しているのは大きな強みです。
はい、話が大脱線してしまいました(日常茶飯事←)。
「マイハウス」「マイガーデン」機能の実装を聞いて、まず思ったことは、演劇などのプレイベをする際に、セットなどを登録しておくことで舞台転換を自在にできるのでは?ということでしたが、この構想は一瞬で崩れ去りました。家の中や庭に他の人がいると切り替えできないそうです。ちょっと残念ではあるものの、技術面を考えれば、そこは致し方ないかなという気もします。
そうはいっても、自宅やマイタウンで複数のプレイベを開催したい人にとっては、プレイベの種類ごとにセットを一瞬で変えられるのは非常に魅力的でしょう。実装されないとわからない点も多いですが、遊びの幅が大きく広がるという意味では歓迎したい機能ですね。
マイタウンに「白亜の町」登場!
わたしが最初に住んでいた住宅村は、ジュレット住宅村「白亜の臨海都市地区」でした。そこをベースとした新しいマイタウンが登場します。
【6.5前期】マイタウンに『白亜の臨海都市地区』をベースにした新しい町『白亜の町』が登場!
大きな特徴は2種類!
・一部が高くなっている場所が2箇所あり、ステージとして利用できる!
・海側と湖側でそれぞれ別のさかなが釣れる!
※見た目設定の一部機能が制限されたマイタウンです。#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/8rMqw4LtSv— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
白亜の臨海都市地区は、とにかく景観はとても良いのですが、階段が多すぎて施設へのアクセスが不便というデメリットがありました。施設を自由に配置できるマイタウンなら、その心配は全くありませんし、わたし&あかり姉はどちらも丘の町に住んでいるものの、あまりにも広すぎて完全に敷地内を持て余しているので、この際、わたしだけでも白亜の町へ移転してしまうのもアリかもしれないなとww
わたし自身は、今のところプレイベを主催する予定もないのですが、一部をステージのように使えるというのも魅力的ですね。音イベ(ゲームにあわせて、みんなでYouTubeやTwitchで曲を聴くイベント)には時々参加しますし、そういう用途にも生きてきそうなデザインがとても良いです。
カラーパレット機能!
これこそ今回の「いい地味」の最たるものでしょう!
【6.5前期】染色機能に『カラーパレット』機能を追加!
パレットに設定した色を、各部位にワンボタンで染色!
決まった色を全身に使いたいときなどに便利な機能です。
白をピュアスノーにするか、パールにするか……と迷ったときの比較も手軽にできるように!#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/1Lw9sOkV1P— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
ドラクエ10には、2023年5月現在、染色用カラーが92色もあります。以下の記事ではヘアカラー一覧として掲載していますが、染色用のお花、またはカラフルブーケ(課金アイテム)を用意すれば、装備品をヘアカラーと同じ色に染めることができます。
多くのカラーを使ってカラフルに染めることも皆無ではありませんが、どちらかというと2~3色でまとめることが、少なくともわたしにとっては多いのです。だけど、同じカラーを選ぶにも、色数が多すぎて見つけるのが大変だったので、そんな気持ちを見透かされたかのような改修に心が躍りました←
素材屋の販売ラインナップ変更!
もうひとつ、これも心を見透かされたかのような改修です!
【6.5前期】町にある素材屋の販売ラインナップを変更!
場所によって別の素材を販売していた各町の素材屋の販売ラインナップを統一し、町の素材屋で買えるすべての素材を取り扱うように。
一例として、「さえずりのみつ」が娯楽島ラッカラン以外でも買えるようになります。#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/05YmuecJzf— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
ご存じの方もいると思いますが、わたしは今「クエストガイド」という記事を書き進めています。当初、職人関連クエストは対象外にする予定でしたが、思わぬ魔が差してしまい、職人クエストもすべて記事&動画にしようと決意してしまったのです。そのため、すでに各職人でLv60以上まで育っていたキャラを、別の職人に「転職人」させて、またLv1から育てるという、酔狂としか表現しようがないことをしていますw
それでよくイライラさせられるのが「あの素材屋にしか売っていない素材」だったのです。たとえば「さくらの花びら」を使うなら、王都カミハルムイ北まで買いに行かなければならず、一応、旅人バザーにもあるものの、たいてい素材屋価格より高くなっていました。それが、マイタウンや各住宅村の素材屋でも全て手に入るようになるため、職人作業がとても捗るようになります。
たまたまですが、全職人を育て直している、わたしのためにある改修と言っても過言ではありません!
………いや、過言ですねwww
倉庫に変更前の名称を表示!
この機能を喜ぶ人はそれほど多くはないと思いますがw
【6.5前期】その他変更内容
・パーティ同盟の検索機能を改修
・『ついていく設定』を追加
・レシピ屋で習得済みのレシピがわかるように
・倉庫に変更前の名称を表示するように#DQ10 #DQXTV pic.twitter.com/GWYSF59oHq— ドラゴンクエストX 公式 (@DQ_X) May 23, 2023
転職人に伴い、整理したばかりでスッキリしているものの、上はわたし(ルナクル)の倉庫です。「素材」と「予備」は、ゲーム内のクエストをクリアすると使える倉庫なのですが、問題は他のふたつです。
「5C」と書いているのは「5キャラ倉庫」、「追1」と書いているのは、課金で利用している追加倉庫です。最大で課金倉庫を3つまで使用していましたが、残念ながらわたしはそれほど裕福でもないので、使う必要がないときは、課金倉庫を1~2に絞って、使用頻度の低い倉庫の課金を止めて保管だけしておく、ということが結構あります。そのとき、どの倉庫が課金倉庫なのか、名前を変えてしまうと全くわからなくなるため、カッコ書きで「5C」「追1」と、名前に入れていたのです。使える文字数が多くないのに4文字分も使っていたのですが、それを省略できると、よりわかりやすい名前をつけられます。
なぜ運営さんはわたしの欲しい機能がわかるのでしょうか!?(そんなわけないw)
まとめ:かゆいところに手の届く改修だらけ!
今回のアップデートは、前回からかなり待たされることにはなりましたが、これは待った甲斐があるといえるほど、こうなってほしい、あんな機能が欲しい、といった願いを満たしてくれるものになりそうだと、個人的にはそう思っています。
素材屋での販売商品ラインナップなんて、本当10年前からこうしてほしかったと思われた方も、少なくないのではないでしょうか。「マイハウス」「マイガーデン」なども、どのくらいの数の組み合わせを保存できるのか、それを増やせるとしたら課金枠なのか、まだまだわからない点も多いとはいえ、ハウジング勢には待ち望まれていた機能でしょう。
今回の記事で取り上げた新機能、改修点については、まだほんの一部です。詳しい内容は6月7日に「冒険者の広場」でアップデート情報が掲載されるそうです。
Ver.6.5前期の期間は、どうやら10月頃まで続くようです。Ver.5のときは最終バージョンが7月8日、Ver.4では6月26日と、ここ最近はずっと夏のリリースで、新バージョンの発売は11月というスケジュールが続いていたのですが、Ver.6.5後期のリリースが10月だとすると、Ver.7が11~12月発売というのは、可能性が低いような気もします。4月に発売したVer.3のように、来春の発売になる可能性も考えられます。
ここではVer.7が発売される前提で話をしているものの、今のところ新バージョンに関しては何も発表されていません。とはいえ、Ver.6.5前期の新機能や改修内容を見ても、明らかにまだ当面サービスを継続する前提の内容には思えるため、新バージョンを作っていることは間違いないと考えて良いでしょう。ただ、これまでのように各バージョン期間を2年に収めるのではなく、Ver.3以来の「2年半」という期間にして、今後も新バージョンのリリースはペースを落としていくのかなという気もしています。
今後の運営方針がどうなっていくのかはわかりませんが、おそらく今夏も開催されるであろう「夏祭り」などのイベントで何かしらの発表が行われるでしょうし、今はVer.6.5前期を楽しみに待ちたいですね。
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